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ひとり部長のひとりごと

社会人1年目で社内起業を始めたひとり部長がその経験を語ります。Mac関連もつぶやきます。映画のレビューはサブブログに移行しました。世の中の明るいニュースだけをまとめたエントリーも始めました。

【神回】ビジネスモデルの提案【強敵の中ボス、支社長】

新規事業 越境リーダーシップ

あれから

hitoribucho.hatenablog.com

越境リーダーシッププロジェクトに参加してから、僕の中で一つの決心が芽生えた。

それは、

 

全国のものづくり企業を救いたい

同時に、大企業病を何とかして治療する前例を作りたい

 

これは、僕にしかできないことだと思った。

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CFに向いているのは息の長い中小企業

最初の提案は、クラウドファンディングサイトの立ち上げから始めた。

 

「やってみたいこと」が色んな理由*1でできないという課題に対しては、クラウドファンディング(CF)が一番だと考えた。

 

いくらIT業界で「すでに時代遅れ。BtoB、BtoCはオワコン。今はCtoCのビジネスが盛り上がっている、それにクラウドファンディングは飽きた、今はオワコンのBtoCよりCtoCだろ。メルカリを代表にハンドメイドマーケットもそうだし、CtoCは違うよ。」と言われていようが、リテラシーの高いものづくり企業はすでに多く活用し始めていようが、金の亡者が「ヒャッハー、クラウドファンディングうめぇぇえええw逃げるが勝ちwww」としていようが、まだまだこの仕組みやメリットを知らない企業は沢山あるのだ。

展示会でも紙ベースでアンケートとってるんだからw

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しかも、個人やベンチャーと比べて、息の長いものづくり中小企業企業は実行力だけは保証できる。ウン千万使うようなプロジェクトじゃない限り、最悪カネはなんとか捻出できるし、何事にも慎重に慎重を重ねるから、プロジェクトが決まった後の確実性は高い。

 

むしろクラウドファンディングに向いているのは、「お金がないけどやりたいことがある人」ではなく、「お金はあるけどやれるかわからん人」なのではと僕は考えた

だから、伸び悩んでるものづくり中小企業にはうってつけなのだ。

 

ものづくり大企業は自分たちで勝手にやればいい。リテラシーも高いしマーケティング力にカネもあるんだから。

 

残念ながらSONYはこれに気づき、いち早く行動に移すことができた。

first-flight.sony.com

 

おめでとう。

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僕の予想は間違っていない

当然、もっと先のビジネスモデルも考えていたけど、壮大すぎて部長*2には理解されないと思い、「少しずつできるところから」という考えで、単体のビジネスモデルを提案した。

 

ところが、当然ながら

 

意味不明

 

の反応。

 オフィスにいる全ての管理職に聞き取り調査をしてみても、全員が

クラウドファンディングってなんなの美味しいの?

状態。

ほらみたまえ、こんな人たちが大企業病の中に沢山潜んでいて、アイデアの芽を摘んでいるようだ。

 

それなら、しゃあねえな!

と、その先に見据えるビジネスモデルも含めて提案をするも、

見事に却下。

 

またプレゼンをして、情報を流し、プレゼンをして、情報を流し、根回しをし、プレゼンをする。

紆余曲折があるんだけど、まぁこんな感じ。

 

その過程で部長は少しづつ理解をしてくれるようになり、まぁちょっとずつ始めるなら良いんじゃね?(多分失敗するだろ、そしたら今の部署で働いてもらおう)という反応になってきた。

 

僕のしつこさに疲れたんじゃないかな。

 

部長の承認が得られた(ことにして)、次は支社長の承認を得ねばならない。

 

ちなみに事業案を通すまでの道のりはこうだっっっっっ

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問題はこの支社長*3だった。

上手くいくかどうかわからないから、許可することはできない

 

バッキャローwwww

上手くいくかわかってたら今すぐにでも会社やめてますわwww

 

「新規事業やってみないとわからないじゃないですか。」

「それもそうだなぁ。」

 

お、意外と頭柔らかいやん、しっしゃちちょちょちょうっふん。

 

「これはうちの会社が殻を破るためにも必要なステップなんです!」

 

そんなことを訴えながら散々議論したあと、一度は

 

「じゃあ本部長に相談してみるか。」

 

となり、本部長

 「面白そうじゃけえ、やってみるか。」

 

と、これはトントン拍子かと思われたのは束の間、

「やっぱり、支社長がうなずけない提案は認められん。」

 

と手のひらを返したその瞬間、支社長

事業内容が今やってることと違いすぎる。やはり、承認はできない。」

 

 と手のひらを返したその瞬間、部長

「やっぱり私もよくわからない。もう一度考え直してくれ。」

 

万事休す。

崖を転げ落ちるように僕の提案は手元に帰ってきた。おかえりなさい。

 

疲れ果てた

「来週、時間ありますか?魂のプレゼンをします。」

その直後、僕は支社長に次のスケジュールを予約した。

 

もう次を最後にしよう、疲れた。

 

残りの一週間で、最後の力を振り絞って支社長を説得するしかない。

 

ダメだったら、少し働きながら起業の準備しよう。

 

繰り返すプレゼン資料の準備と提案で前へ進むエネルギーが尽きてきた僕の両手は自然と越境リーダーシップのお問い合わせメールアドレスを叩いていた。

突然のメールすみません、ひとり株式会社のひとり部長と申します。今年の春に入社してから、新規事業の提案を任されていますが、なかなか承認されず困っています。三浦さんだけが頼りです、助けてください。

後から三浦さんから聞いたところ、

実際に送ったメールはもっと気持ち悪くて、突然のメールにしては不可解すぎる怪しいメールだったとのこと。

 

「変な奴からメール来ましたけど、会ってみます?」

 

快く(かどうかは知らない)時間作ってくれた三浦さんに感謝だ。

 

9回ダメなら10回目がある

当日僕は精神的におかしくなっていてしゃべった内容をほとんど覚えてないけど、

(三浦さん!読んでたらあとで僕が何やってたか教えてくだしい)

 

今の現状、やりたいこと、困っている事、全て話して気持ちよくなった上、ひたすらやる気エネルギーだけ補充して帰っていったのは覚えている。

三浦さんは、

9回ダメでも10回目があるよ

的なことを言ってくれたと思う。

 

正直、何も考えていなかった

魂のプレゼンをしますっとは言ったものの、どうしたら支社長を説得できるかわからなかった。

 

先日参加した越境リーダーシップで受け取った「パターンランゲージ」の冊子をパラパラとめくってみる・・・。

15:理念の実現「自社の存在理由と関連付ける」

<課題>

自分が実現したい事業内容と自社の主要な事業領域が重なっていない。

<その状況において>

(中略)

分業化、固定化された組織では、そこから外れる発想は排除されやすい

<そこで>

自社の理念と関連付けて、取り組みの社会的意義と事業価値を重ね合せる。

・具体的な事業そのものから、企業理念との関係へと抽象度上げて説明する。

(後略)

こ、これだ!これだよ!

 

 

次の瞬間、春の研修時に説明を受けた「先咲ビジョン(仮称)」を開いた。

 

そこには、こうあった。

【新しいことへ挑戦し続ける企業】

創業以来育んできた(中略:御託はいらねえ!)これまでにない技術の創出と、事業への取り組みに挑戦し続ける企業へと転換します。

 

 

勝った。

 

 

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魂のプレゼン

「いきなりですが、先咲ビジョンはご存知ですよね。僕が入社する前に作ったやつです。そこには2020年に向けた意気込みが書いてありますよね。4つ目の宣言にあるじゃないですか。【新事業への取り組みに挑戦し続ける企業へと転換します】って。転換しますって。これは誰の命で作られたビジョンでしょうか。社長ですよね。」

「今、僕の事業提案を受け入れないということは、社長の命に反するということです。以上です。

 

多分、入社3ヶ月で役員にここまで言っちゃった新入社員は居ないと思う。

(日本全国だとどうだろう?マジでいるなら友達になってほしい。連絡下さい。)

 

支社長は、あっさり折れてくれた。

「それはずるいゾォwww おK。じゃあ本格的に本部長に提案してみようか。それはずるいゾォ・・・

 

これで、中ボスはクリア。

 

ここからの攻略は意外と早かった。以降の話はまた別のエントリーで。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

背水の陣最強説。

 

背水の陣

背水の陣

 

 

*1:結局、マーケティング力なんだよ

*2:ひとり部長の上司にあたる。ややこしくてすみません。

*3:誤解しないでほしい。僕は後に、彼に助けられることになる。支社長は支社長たる所以=器を持っていたのだ。これは別のエントリーで紹介します。